DeNAが下剋上 カープのCS敗退は必然だった

2017年10月24日 横浜DeNAベイスターズとのクライマックスシリーズ(CS)第5戦。2勝3敗で迎え後がないカープは、3本柱の1人である野村を中4日で先発マウンドへ、そして、前年のリーグMVPの新井を4番に据え挑んだものの3-9で敗れた。

これでカープのCS敗退が決定し、二年連続となる日本シリーズ出場とはならず、1984年以来33年振りの日本一への挑戦は、道半ばにして終わりを告げることとなった。

シーズン3位のチームが日本シリーズに進出するのはセ・リーグでは初めての出来事。そんな屈辱を味わったカープだが、CS敗退に至るには多くの原因があった。

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横浜との相性の悪さ

ペナントレースでは、2位阪神に10ゲーム、そして3位横浜には14.5ゲームもの差をつけて優勝しているカープ。だが、横浜との相性は決して良いものではなく、対戦成績は12勝13敗と負け越しており、更には、8月22日からの横浜スタジアムでの3連戦では、3試合連続のサヨナラ負けという屈辱を味わっている。

相次ぐ主力の離脱

主力選手の故障による欠場も大きく影響している。4番の鈴木やサードのレギュラーだった安部はシーズン中の故障によりCSを欠場、また、シリーズ中には主砲のエルドレッドまでもが故障により離脱してしまう。そのため万全のオーダーを組むことは出来ず、ペナントを制した自慢の攻撃力はなりを潜めた。それが、逆転のカープと恐れられていたのが嘘のような拙攻を続けるという結果につながってしまった。

固執しすぎたシーズン中通りの采配

あくまでもシーズン同様の采配に固執した緒方監督。ペナントにおいて結果を出してきた形にこだわる気持ちは分かるが、柔軟に対処することも必要だったのではないだろうか。

最たる例は菊池の起用法だ。このシリーズを通じて打撃が上向いてこない彼を全試合2番で起用した。初戦こそタイムリーを放ったが、当たり損ねの打球が高く弾んだために内野安打になっただけで、決して内容は良くない。自慢の上位打線は不調の菊池で分断され、リーグ屈指の攻撃力を生かすことができていなかった。7番の西川との入れ替えなど、早めに手を打っておけば結果は変わっていたかもしれない。現に横浜は、梶谷の2番起用や今永のリリーフ起用など、短期決戦だからこその起用をしてきている。

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長きにわたってカープの懸念事項となっている左腕不足。今シリーズにおいても、その影響がなかったとは言い切れない。

現在のカープ投手陣で左ピッチャーは、先発のジョンソン唯一人だけだ。ペナントレース中には中継ぎ陣に佐藤が名を連ねていたが、敗戦処理という立場上シリーズ中の登録はされなかった。

右投手についても、本格派の投手が多くタイプが似通っている。サイドスローなどの変則的なピッチャーもいないため変化に乏しく、相手バッターからすれば苦労が一つ解消された格好になる。ペナントではそれでいいのかもしれないが、短期決戦という場において、一辺倒なタイプばかりでは分が悪いとも思える。

実戦感覚の薄れ

CS開始当初から言われていることだが、リーグ1位のチームは公式戦終了からCSに挑むまでの期間が非常に長い。そのため、実戦感覚が薄れてしまい本来の実力を発揮しづらい日程になってしまっている。

片や、第1ステージを勝ち上がったチームは突破の勢いも残し、また、公式戦終了からほどなくしてCSに臨むため、実戦から長く離れるということがないのは大きなメリットになっている。バントの失敗や記録に残らない守備の乱れ、そして打線の繋がりに欠けたカープのお粗末な野球は決して偶然ではない。

最後に

リーグ1位のチームが日本シリーズに進出する確率は90%とも言われている。今回は残念ながら日本一への挑戦権は得られなかったが、不運な部分もあったというのが正直な感想だ。

既に来シーズンに向けた戦いは始まっている。球団史上初のリーグ3連覇、そして34年振りの日本一へ。